2026年に入り、「はしか(麻疹)」のニュースを目にする機会が増えましたね。ゴールデンウィーク(GW)のピークに入ってきていますが、「お出かけの予定があるけれど、自分は大丈夫かな?」「もし熱が出たらどうすればいいの?」と不安に思われている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、現在の流行状況や、年代別のワクチン接種の目安、そして万が一疑わしい症状が出たときの正しい行動について、公的な情報をもとにわかりやすく解説します。
なぜ急増?GWに「はしか」を警戒すべき理由
2026年のはしか感染者数は、4月19日までに362人と、前年の同じ時期と比べて約4.4倍に急増しています 。直近10年で感染者数が最多だった2019年に迫る勢いです 。
特に心配なのが、海外からの持ち込みだけでなく、推定感染場所が「国内」であるケースが7割を占めている点です 。人の移動が増えるゴールデンウィークには、さらに感染が拡大する懸念があります 。
インフルエンザの10倍!凄まじい感染力
はしかは、非常に感染力が強いウイルスです。
- 感染力の強さはインフルエンザの10倍ともいわれています 。
- 1人の患者から12〜18人に拡大します(インフルエンザは1〜3人) 。
- 空気感染で広まるため、マスクや手洗いなどではなかなか予防できません 。
💡 ポイント はしかウイルスは空気感染するため、感染者と同じ空間にいるだけで感染するリスクがあります 。唯一の根本的な予防法は、ワクチン接種による免疫の獲得です 。
大人の感染が8割以上を占める現状
「はしかは子供の病気」と思っていませんか? 実は今回の流行では、働き盛りの大人に感染が集中しています。
- 2026年の感染者のうち、15〜19歳(20%)・20〜29歳(29%)・30〜39歳(16%)・40〜49歳(18%)と、合計83%が活動世代に集中しています 。
- 20代後半以上では、効果的とされるワクチンの2回接種を、1回しか受けていない人が一般的となっています 。
「自分は大丈夫?」ワクチンと抗体の確認方法
はしかを防ぐには、ワクチンを2回接種することが重要です 。ご自身が何回接種しているか、まずは母子健康手帳などで確認してみましょう 。
年代別!ワクチン接種状況の目安
日本のワクチン制度の変遷により、年代によって接種回数が異なります。
- 2000年4月2日以降生まれ(現在24歳以下): 2回定期接種(1期・2期)が標準です 。
- 1990年4月2日〜2000年4月1日生まれ(現在25〜35歳): 1回のみの方が多い世代です(2回目が不完全な場合もあります) 。
- 1979年4月2日〜1990年4月1日生まれ(現在35〜46歳): 1回接種のみ、または未接種が多い世代です 。
- 1979年4月1日以前生まれ(現在47歳以上): 自然感染により免疫を持っている可能性が高い世代です 。
母子手帳がない!抗体検査という選択肢
「母子手帳がどこにあるかわからない」「自分が打ったか覚えていない」という方も多いと思います。
- 記録が確認できない場合は、血液検査で抗体検査をして免疫があるか確認することができます 。
- 抗体検査の結果、免疫が不十分であれば、ワクチンの1回または2回接種が推奨されます 。
- 「抗体検査をせずに、直接ワクチンを追加接種する」という選択肢もあります 。すでに免疫がある人が追加で接種しても、過剰なリスクはほぼないと報告されています 。
💉 ワクチンの供給について 2024年にMRワクチン(麻しん風しん混合)の一部出荷調整がありましたが、2026年度の医療機関への納入量は、例年と同等以上となる見込みです 。
はしかの疑いがあるかも…どうすればいい?
もし、GW中やその後に体調を崩した場合、どう判断し、どう行動すべきかを知っておくことが大切です。
はしかの初期症状(風邪との違い)
はしかは、感染してから約10〜12日間の潜伏期間(無症状)を経て発症します 。
- 初期(カタル期): 38度前後の発熱や強いせき、鼻水に加えて、目の充血や目やにの症状が出ます 。風邪と区別がつきにくく、この時期が最も感染力が強いとされています 。
- 発疹期: いったん解熱したように見えた後、39〜40度以上の高熱が再燃し、顔や首から全身へ赤い発疹が広がります 。
【重要】直接病院に行くのはNG!受診前のルール
もし、上記のようなはしかを疑う症状があった場合は、以下のルールを必ず守ってください。
- 直接病院に行かない: そのまま医療機関に行くと、待合室などで他の患者さんに感染を広げてしまう可能性があります 。
- 事前に電話する: 医療機関を受診する前に必ず電話で連絡し、はしかの疑いがあることを伝えて、指示を仰ぎましょう 。
- 公共交通機関を避ける: 病院へ向かう際は、なるべく公共交通機関の利用を避けてください 。
📞 どこに相談すればいい? かかりつけ医がいない場合や、受診先に困る場合は、お住まいの地域の保健所に相談しましょう 。
まとめ
はしかは感染力が非常に強く、大人でも重症化するリスクがある病気です 。GWの旅行や帰省を楽しむためにも、まずはご自身のワクチン接種歴を確認し、必要に応じて抗体検査やワクチンの追加接種を検討してみてください 。そして、もし疑わしい症状が出た場合は、決して自己判断で動かず、事前に電話で相談することを徹底しましょう 。



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